友人とセミプライベートレッスンを始めてから、レッスンの最後に各自ビデオ撮影をすることにしました。
初めて自分の踊っている姿を見た時は、驚愕いたしました。「なんだこの下手な踊りは」と。
鏡で見ている限りや、自分の踊っている感覚からして「え、私ってもっと上手じゃなかったけ?」と一瞬、自問自答してしまいました。
自分の姿を撮影し客観的に見ることは、「大人バレエの厳しい現実を見る」というか、まあ自分がどれだけ踊れていないのかを直視する機会になります。
思ったより伸びていない脚、グラグラな体幹、いつも引き上げに注意しているようで、体の伸びやかさが全然でていない踊りなどなど。
「これ本当にバレエなの?」と思ってしまいます。
さてこのように、自分の踊りの現実に直面したときに落ち込まないように対処法を皆さんと考えていきたいと思います。
大人なので、現実の自分を受け入れるぐらいの余裕はある(はず)
私たちは「自分ができることできていないことを見つめることができる大人としての人生経験や寛容さはある」というのがまず第一の対処法です。
落ち込む以前に現実を受け入れるということでしょうか。
客観的に見つめることが、その後の上達にもつながるということを心は痛くても「頭ではわかる」ので、自分はもう大人なのだからと言い聞かせながら、物事を受け入れていきます。
恥晒すことなしに、上達はない
なんでも学ぶことに失敗はつきもので、いちいち失敗に対して「恥ずかしい」気持ちを持つ必要ないと思いますが、自分が「変な動きになっている」というのを周りの人に見られるのはやっぱり恥ずかしいですよね。
しかしこれも、大人であるが故の経験と知恵で乗り切りたいと思います。
「別に恥かいたっていいじゃん」と開き直りましょう。
そして「他人はそれほど自分のことを見ていない」というのは若いときにはあまりよくわからないのですが、年齢を重ねていくと「まさにその通りだな」と思うことが多々あります。
人は人、私は私という考えがしっくりくるのではないでしょうか。
自分のエゴを切り離し、客観的に自分を見つめる
動画撮影などで自分自身をまるで他人を見ているように観察できると、感情を入れずに課題を見つけられ、落ち込むことなしに前進できるような気がします。
しかしこれは難しいですよね。
自分が踊っている動画を見ているとき、見ている自分の体がこわばる感じがします。
きっと脳内では自分が踊っているということを認識しているので、感情だけでなく体の感覚とも切り離せないのでしょう。
しかしこれも訓練でできると思っています。
私も最初は自分の動画を見ることに躊躇していましたが、今はなんの躊躇もありません。
人に見せても特に恥ずかしいと思うこともなくなりました。
まとめ
本当に上達したいと思うのであれば、自分自身を客観的に観察し、何ができてないか、何が弱いかをはっきり見極めることが大切だと思います。
先生は大まかなことは注意してくれますが、プライベートレッスンでもない限り「あれもこれもできていないわよ」と注意してくれることは少ないと思います。
また先生も人間ですし、大人の方にできていないことをリストアップして生徒さんの気持ちを下げることはしたくないと思います。
しかし、自分の弱点を自分で見極められるのであれば、自ら先生にアドバイスをいただくことができます。
私の場合は、セミプライベートレッスンを始めた効果というのもあるかもしれませんが、自分自身の動画を見て、自分の弱点を把握し、なるべくそれを改善するように意識してレッスンに臨んだり、踊るようにしてから、上達が早くなったように思います。
周りの生徒さんからも「なんか上手くなったよね」と言っていただくこともありました。
皆さんも自分の現実を受け止め、そこから改善点を見出し、お互い上達に励みましょう。
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