成人男性でバレエを始めたいと思っている方がいらっしゃるのではないでしょうか?
「どうぞどうぞ、いますぐお始めください」と言いたいところなのですが、男性ゆえにためらってしまうということがあるかもしれません。
バレエの一般的なイメージだと、真っ白のチュチュ、ピンクのタイツにトウシューズ等々、女性的なイメージが強いのではないでしょうか。
また男性ダンサーを見て「あの白いタイツ、俺には絶対履けない。。。」と思ってしまう方もいるかもしれません。
しかしバレエは女性のみの芸術ではありません。
バレエは男女ダンサーによって成り立っています。
今回は男性でバレエを習うのをためらっている方に向けて、何もためらう必要がないという理由を5選、挙げていきたいと思います。
理由① バレエは女性だけの芸術ではない
バレエの舞台は男性と女性で成り立つものです。
バレエの演目にはストーリーがあって(ラブストーリーが多い)、それぞれの男女の役があります。
踊りに関して言えば、バレエの基礎は女性も男性も一緒です。
極めていくにつれて、それぞれのパートの見せ所は、男性は大きなジャンプや回転、女性はトウシューズでの足さばきなどに分かれていきますが、基本の部分は同じです。
なので、男性がバレエをやらない理由はないのです。
理由② 有名振付家は男性が多い
例えば、ジョージ・バランシン(George Balanchine)。ロシア生まれで、アメリカのニューヨーク・シティ・バレエ団を創設し、数多くの振付作品で知られる振付家です。
ルドルフ・ヌレエフ(Rudolf Nureyev)はロシアのダンサーで、後に振付家としても活動し、世界中のバレエ団で振付を手がけました。その後パリ・オペラ座の芸術監督に就任し、現在のオペラ座のレパートリーの多くはヌエレフが手がけたものになっています。
マッツ・エック(Mats Ek)はスウェーデンの振付家で、クラシックバレエと現代ダンスの要素を融合させた独自のスタイルで知られています。
アメリカ生まれの振付家ウィリアム・フォーサイス(William Forsythe)は 革新的かつ実験的な作品で知られています。クラシックな要素を現代の視点から再構築しています。
クリストファー・ウィールドン(Christopher Wheeldon)はイギリス生まれの振付家で、クラシックと現代の要素を組み合わせた作品が多くあり、国際的に評価されています。
と、名前を挙げたしたらキリがありませんが、現代でも多くの振付家は男性です。
(もちろん女性振付家もいますよ)
理由③ バレエ教師も男性が結構いる
これは私が過去に習ってきた経験ですが、確率的に女性と男性の先生は半々でした。
日本のチャコットさんで習っていた時の先生は男性の現役ダンサーでした。
オーストラリアではトウシューズクラスでも男性の先生に習いました。
この先生は若い時に女性のトウシューズで踊る感覚を知るために、当時の先生からトウシューズで踊ることを習ったそうです。
バレエ教師が男性であるということは決して稀なことではありません。
理由④ シンプルに健康に良い(筋力と柔軟性の向上)
バレエは全身の筋肉を鍛え、柔軟性を向上させます。
プロダンサーや公演を見て「なんだかふわふわっと踊っているな」と思うかもしれません。
しかし、バレエは筋力、持久力ともにかなりの体力が求められます。
レッスンでは、汗びっしょりになりますよ。
また、バレエでは正しい姿勢を維持することが最重要です。
繰り返し行うポジションや動きにより、体幹が強化され、綺麗な姿勢が身につきます。
理由⑤ 新しい挑戦と自己成長
バレエ教室などでは圧倒的に女性の人数が多く、男性がバレエを始めることはかなりの挑戦かもしれません。
しかし、男性がバレエを習いたいのに、習わない理由なんてないのです。
習いたいと思ったら、いますぐ習いましょう。
嫌だったらいつでも辞めればいいのです。
新たなことを始めることで、自信もついてきます。
まとめ
バレエは男女のダンサーがいて成り立っているものです。
男性でバレエやってみたいなと思っている方、いますぐ始めましょう。
躊躇している時間がもったいないです。
ご自分の通える場所にあるバレエ教室に連絡して、習えるかどうか聞いてみましょう。
私の経験から、上・中級コースは断然女性が多いのですが、入門・初級コースでは普通に男性は見かけます。年齢も20代ぐらいの方から50代ぐらいの方とさまざまです。
何事も新しいことを始めるのは勇気が入りますが、一歩突破してしまえば、後になって「大したことなかったな」と思えるものです。
男性大人バレエが盛んになるといいですね。
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